名作は10巻前後なものが多いっていう話はよく聞きますが、5巻以内の、個人的に読後の充実感が良かった感動系漫画を簡単な感想とともに紹介します。少ない巻数で、最後まで駆け抜ける漫画たちです。
4分間のマリーゴールド
ドラマにもなってましたね。血の繋がらない姉と弟の話なのですが、慈しむってこういう感じなんだろうなっていうお話です。絵も柔らかい雰囲気で、夏の夜とかに読みたい作品。終わり方が素晴らしいです。
毒姫
死化粧師などで有名な三原ミツカズ先生の作品。三原先生の持ち味であるロリータ味のある美しい絵柄も見所の、西洋王国ファンタジー。めちゃくちゃ好きな作品です。
主人公は自らの体に毒を持ち、人に触れることができない寵姫。人を愛すことができない彼女と、人に愛されたことのない孤独をかかえる王子との、激動の物語です。今回紹介する中では、終わり方が凄まじいです。読後のなんともいえない余韻をぜひ味わってください。
千年万年りんごの子
田中相先生によるこちらの作品。3巻という巻数ながら、まるで一つの映画をみたかのようなストーリー性です。
田舎のりんご農家に嫁いだ入り婿が主人公のお話ですが、主人公が移り住んだ土地には、ある伝承があり、次々と不思議な運命に飲み込まれていきます。こういう風土の伝承というか、ぞくぞくっとする現象と、主人公夫婦が運命に飲み込まれつつも、愛を深めあう様に感動します。
そして、こちらもラストシーンが凄まじい作品。ああ、もう私の人生で5本の指に入る感動した作品で、読んでない人にはぜひおすすめしたいです。
この世界の片隅に
映画化もされた作品ですが、漫画版がこちらです。柔らかいなんともいえない雰囲気の漫画ですが、戦争という苦難にみちた時代を、一生懸命明るく生きる主人公たちのお話。戦争のお話で、戦争中の日常をどう過ごしていたか、みたいなお話は漫画では少なかった気がするのですが、あまり意気込まず、エッセイを読むような形で読み進められる作品です。
とある飛行士の追憶
最後にこちらの作品。ある国の亡命作戦によって、王女を嫁ぎ先の亡命国まで単機で送り届けることになった飛行士のお話。
王女と飛行士というそれぞれの役割を持ちながら、お互いに命を預ける数日間の日々の中で、惹かれ合う二人のお話。
それぞれもつ役割に葛藤しながらも、自らの使命を全うせんという二人の姿がつきささります。
いかがだったでしょうか?
マンガ感想文というタグをみて勢いで書いてみたのですが、本来ひとつの漫画を紹介するものだったらすいません。
めちゃくちゃ大好きな作品たちです。